今回も、うつ病で悩まれているあなたのために、同じく現or元うつ病患者の方の体験談およびぼくの視点をお伝えしていきます。
記事を読んだ後、あなたの人生がよりよくなることを目標に情報発信していきます。
さて、今回の体験談はYさんの体験談なのですが、「体の痛みの原因はうつ病だった」ということについてです。
目次
体の痛みの原因はうつ病だったということについてどんな問題があるのかを教えてください
私がうつ病を発症した時、一番辛かったのは身体全体の痛みでした。
うつ病と発覚するまでは痛みの原因がわからず、強い痛みのために一日中何も出来ない日が続き、仕事にも行くことが出来ずに困っていました。
体の痛みの原因はうつ病だったということについてあなたはどんな経験をしたのか教えてください
私は、結婚して3か月、未経験の職種に就いて6か月が経った頃にうつ病を発症しました。
今思えば、仕事の人間関係や業務内容に強いストレスを抱えていたのだと思います。
最初に感じた症状は、身体全体の強い痛み。
特にひどかったのは、手首・足首・指の関節痛と、二の腕・腹筋・ふくらはぎの筋肉痛です。
例えるなら、まるでインフルエンザを発症したときのように強烈な関節痛・筋肉痛が毎日続きました。
痛み止めも効かず、じきに当時勤めていた会社にも行けなくなり、上司に相談をして検査・療養のための休みを頂きました。
以前から生理前になると似たような症状が起こることがあったため、お休みを頂いている間に婦人科で検査をしたり、手足の関節痛という面からリウマチを疑って血液検査を行ってみたりしましたが、診断結果はどれも「異常なし」でした。
新たに痛み止めを処方されたもののこれといった効果はなく、気づいた頃には一日中ベッドに横になって眠るだけの生活が3週間ほど続いていました。
3週間経っても仕事に行くことが出来ない私に痺れを切らした夫から「本当に痛いの?本当はそこまで痛くないんじゃないの?」と言われてしまい、とても辛かったのを覚えています。
痛みの原因が判明せず、「こんなに痛いのに異常がないなんてどういうことだろう?今感じている痛みは私の気のせいなのかな?」と不安だけが増す一方でした。
体の痛みの原因はうつ病だったということについて悩んでいる方にアドバイスをお願いします!1
身体的な病気の検査をしても原因が発覚しない痛みが長く続くようであれば、うつ病を疑って一度精神科・心療内科病院に行くことをおすすめします。
上記のようにアドバイスする根拠を教えてください
原因がわからず悩んでいた私に心療内科を勧めてくれたのは、リウマチ科の先生でした。
「女性の場合、ストレスから自律神経やホルモンバランスが乱れて痛みに繋がることがあるの。あなたの場合労働時間も少し長めだし、悩んでいることがあるなら一度神経科や心療内科に行ってみたほうが良いかもしれない」と言われ、心療内科への受診を決めました。
その後心療内科を受診し、「中等度のうつ状態であり、ストレスが原因で身体に強い痛みが出ている」という診断のもとで処方された漢方薬と安定剤を服薬したところ、1~2週間程経った頃にはあれだけ酷かった痛みが引いていたんです。
痛みの原因がわかっただけでも安心出来ましたし、何より治療によって痛みが取れ、日常生活が送れるようになったことがとても嬉しかったです。
痛みの他にも、うつ病特有の気分の落ち込みが酷く仕事は退職してしまいましたが、早めの段階で病院に行っておいて良かったなと思います。
今、当時の私と同じように身体的に問題がないにも関わらず痛みだけが続いているという方は、もしかしたらストレスやうつ病が原因かもしれません。
一度精神科・心療内科の受診をしてみることをおすすめします。
体の痛みの原因はうつ病だったということについて悩んでいる方にアドバイスをお願いします!2
うつ病から来る痛みを無くすには、原因であるストレスから離れることも大切です。
仕事も決して無理をせず、自分のペースを大切にすることをおすすめします。
上記のようにアドバイスする根拠を教えてください
うつ病と診断され、処方された薬を飲んで痛みが和らいでも、仕事に復帰することを考えれば考えるほど体調は悪化する一方でした。
前日に「もう大丈夫だな、明日は仕事に行けるはずだ」と支度を済ませても、いざ当日になると痛みが強くなってしまうのです。
私の場合、上司がうつ病に理解のある方で大変優しくして頂きましたが、仕事に行きたくても行けない日が続いていたのがとてもストレスでした。
結局1ヵ月経っても仕事に行くことが出来ず、退職の判断を迫られたことをきっかけに、夫と相談の上で退職を決意します。
在職中は「どうにかして仕事に行かなきゃ」と焦っていましたが、退職した後はその焦りも無くなり、うつ病の治療に専念することが出来ました。
退職から半年が経った今は、多少の波はあるものの普通に家事や在宅ワークを行うことが出来ています。
仕事も含め「うつ病の原因となったストレスから離れる」ということは簡単なことではないですが、いつまでも原因と隣り合わせでは治るものも治りません。
思い切って離れてしまうか、出来る限り距離を置いて自分のことを最優先に考えることをおすすめします。
どんなお仕事をしようか悩んでいるうつ病の方は多いかと思いますが、アドバイスをお願いします
接客業、工場のライン作業、工場での品質管理業務を経験してきましたが、今まで一番気持ちを楽に保てたのは接客業でした。
うつ病を抱えながら接客業に就くのは一見ハードなようにも感じますが、私の場合、うつ病を発症した原因が「職場内の人間関係」だったため、従業員よりもお客さんと話す時間の多い接客業はとてもやりやすかったです。
お客さんの中には酷い言葉でクレームを浴びせてきたり、怒鳴りつけてきたりする方もいましたが、全て一時のものです。
私にとってはそれよりも、閉鎖的な環境で毎日同じ人と接さなければいけない工場の人間関係の方がずっと苦痛でした。
全ての人がそうだとは言えませんが、「人が苦手という理由」というから工場ワークを選んでいる人も多いので、不愛想にされたり、嫌な顔をされたりすることは日常茶飯事ですし、発言や態度がきつい人もいます。
よく「黙々と作業が出来る」といいますが、そんなことはありません。
仕事をする以上、全くコミュニケーションを取らないというわけにはいきませんので、気難しい人とでもやり取りが出来る程度のコミュニケーション力を持つか、「何を言われてもいい、嫌われたっていい」と思える強い精神力が必要です。
その点でいうと、接客業は基本的にフレンドリーな方が多く、仕事がしやすいのでおすすめです。
アルバイト・パートであれば短時間や週2~3日勤務なども出来ますし、自分の体調と向き合いながら無理なく働けるのではないでしょうか。