ひな祭りは桃の節句とも呼ばれていますよね。
桃の花をひな祭りに飾るようになったのは、どうしてなのでしょうか。
また桃の花をおうちで飾ることができたら素敵ですよね。
簡単に生けられる方法があれば、知りたいものです。
そんなわけで、ひな祭りに桃の花を飾る理由と簡単に生ける方法について気になりませんか。
そこで今回は「なぜ桃の花をひな祭りに飾る?簡単に誰でも生けられる方法とは?」についてご紹介します。
桃の花を飾るようになったのは?
ひな祭りといえば、桃の花のイメージが強いですよね。
「ひな祭り」のうたの歌詞にも「桃の花」という言葉が出てくるくらい、定番です。
その時期にきれいに咲く季節の花という理由以外に、飾っている理由はあるのでしょうか。
桃の木は魔除けの力(邪気払い)があるとされてきたからみたいですよ。
可愛らしい花びらにピンク色、ふわ~っと広がる甘い香りが印象的な桃の花。
まったくそのようなイメージはないですよね。
また桃の葉は皮膚疾患に効くといわれています。
汗疹や湿疹を治すために、桃の葉をお風呂に浮かべて使われていたそうです。
昔の人は身体に良いことを発見して、桃の葉を利用してきたのですね。
昔の人の考える数多くの知恵には、本当に驚かされます。
確かに桃の葉エキスを利用したハンドクリームもあるので、効きそうな感じがしますね。
古代の中国でも桃の花を飾り、桃の花を浮かべた酒を飲んだり桃の葉をお風呂に入れたりして、無病息災を願っていたようですよ。
中国では、多種多様な桃の使われ方をしていたのですね。
長寿をもたらすとされる縁起の良い桃の花は、中国から日本に渡ってきたそうです。
桃の節句は日本発祥の文化だと思っていましたが、中国からの影響を強く受けていたのですね。
もともと3月3日は邪気を払うための行事だったそうです。
女の子の成長を祝い、これからも健やかな成長を願う行事だと思っていました。
邪気払いの意味もあったなんて、思いもよりませんでしたね。
桃の花が咲く季節と桃の木が持つ魔除けの力、すべてが重なってひな祭りに桃の花が飾られるようになったのですね。
そんなことからひな祭りのことを「桃の節句」とも呼ぶようになったそうです。
桃の花がきれいに咲く季節だし、女の子の可愛らしさにぴったりの花だからかと思っていました。
桃の花の花言葉は「私はあなたのとりこ」「天下無敵」「気立ての良さ」だそうです。
見た目が可愛らしい花でも、魔除けの力もあり「天下無敵の強さ」を表わしているのかもしれませんね。
桃の花の簡単な生け方って?
ひな祭りのころ、桃の花はまだ開花の時期ではありません。
お店で売られているのは、どれもつぼみの状態だと思います。
桃の花を生けるときには、下準備として花が咲くように促してあげる必要があるみたいです。
水あげ
水あげといって、花が水を吸いやすくするために行う作業です。
花屋さんでは、すでに水あげがされているようです。
花屋さんにおいてある花がいつまでもきれいに咲いているのは、しっかり作業が施されているからなのですね。
水あげにはいくつか方法がありますが、桃の花に適しているのは根元割りという方法です。
根元割りとは枝の切り口を斜めにカットし、根元に3~4cmの深さで十文字に切り込みを入れることだそうですよ。
切れ目をハサミで広げると、より水を吸い上げやすいといわれています。
この作業をすることで水を吸い上げやすくなり、きれいな花を咲かせてくれるのですね。
時間が経って花に元気がなくなってきたら、再度この方法が有効だそうです。
花が生き返って、またきれいに咲き良い香りを広げてくれるでしょうね。
花瓶選び
桃の花は枝が長いので、花瓶選びも重要になってきますよね。
どんな花瓶を選んだら、きれいに生けられるのでしょうか。
水がたっぷり入る花瓶や細長い円柱状の花瓶がおススメだそうですよ。
長い枝とのバランスを取るために、深い花瓶や細長いものが良いんですね。
重心が低くなり転倒を防ぐためでもありますが、桃の枝が散らばらず花瓶に生けるだけで、さまになりそうな気がします。
深い花瓶だと、たくさん水を吸い上げることができるので、いつまでもきれいな花を咲かせてくれるでしょうね。
つぼみは触らないように
丸く膨らんだかわいいつぼみを見たら、触りたくなってしまいますよね。
開花がまだかまだかと待ちきれないということもありそうです。
しかし桃の花のつぼみを触ってしまうと、取れてしまうこともありますよ。
桃のつぼみは、とても繊細で衝撃に弱いそうですよ。
咲く前につぼみが取れてしまったら残念ですよね。
しっかり枝を持ち、触ったり振ったりすることのないように気をつけましょう。
桃の花があるだけで、とても華やかな印象になりますよね。
部屋に飾っておくと可愛らしい雰囲気とともに、ふわ~っと優しい香りが広がるでしょう。
魔除けの意味もあるといわれていますから、桃の節句には桃の花を飾ってお祝いしましょうね。
お雛様のとなりに飾れば、より一層ひな祭りの雰囲気が引き立つことでしょう。