お祝いの席には欠かせない蛤(はまぐり)のお吸い物。
特にひな祭りやお食い初めのときに食べることが多いですよね。
なぜひな祭りのときに蛤のお吸い物を食べるのでしょうか?
そんなわけで、ひな祭りのときに蛤のお吸い物を食べる意味と由来について、気になりませんか。
簡単に作れるコツもあったら、ぜひ知りたいですよね。
そこで今回は「ひな祭りになぜ蛤のお吸い物?簡単な作り方のコツもご紹介します!」についてご紹介します。
蛤のお吸い物の由来について
昔から二枚貝は女の子を意味するものでした。
女の子の成長をお祝いするひな祭りに、貝は欠かせない食材だったそうです。
蛤は、縁起が良い食材の一つだったのですね。
また蛤は二枚貝の中でも二枚の貝がピッタリと合うので、他の貝殻では合わないそうです。
同じ貝でもピッタリ合わさる貝はその二枚しかないんですね。
二枚の貝の片方は自分、もう片方を相性の合う人に例えたそうですよ。
良縁に恵まれ夫婦円満になるという意味があるみたいなのです。
蛤には素敵な意味と願いが隠れていたのですね。
蛤のように相性がピッタリな人だったら、幸せに暮らしていけそうですもんね。
相性がぴったりな人に出会うために「女性の美徳や幸せ」につながるものとされてきました。
身や心がきれいだと、素敵な男性とめぐり合う確率もアップしそうですよね。
素敵な男性がいたら、振り向かせようと美を追求して磨く人もいますが・・・。
とにかく親が将来、娘が良き伴侶に出会えますようにという願いが込められたというわけですね。
また蛤はとても栄養満点の食べ物だそうですよ。
お吸い物なら、蛤の栄養をすべて身体に取り込むことができるので良いとされています。
そんな意味合いから、蛤のお吸い物をひな祭りのときに食べるようになったのだそうです。
栄養価も高く、女の子の幸せを願う蛤のお吸い物は、ひな祭りにピッタリですね。
お吸い物なら汁まで残すことなく、いただけるのが嬉しいポイントではないでしょうか。
簡単な作り方のコツって?
蛤のお吸い物をひな祭りのときに食べたいけれど、何だか作るのが難しそうと思う人もいるのではないでしょうか。
難しそうなお吸い物でも、コツさえつかめれば簡単に作ることが出来ますよ。
昆布だし
蛤のお吸い物には、昆布だしを使うことがおススメだそうです。
かつおだしではなく、昆布が合うんですね。
良く洗った蛤と昆布を水から弱火にかけましょう。
灰汁が出来てきたら、丁寧にすくって取ることもポイントですよ。
灰汁は苦味につながりますから、面倒くさがらずに丁寧に取ることで透き通ったお吸い物ができそうですね。
蛤の口が開いてきたら、ザルに取り上げます。
火を止める寸前に塩や薄口しょうゆで味付けをしましょう。
昆布と蛤が良いお出汁を出してくれているので、味付けは必要最低限で良さそうですね。
お椀に蛤を入れて汁を注いだらできあがりです。
注意するポイント
火にかけるときに、水の状態からスタートさせることだそうです。
美味しい出汁がポイントなので、水から弱火で加熱していくことが大切なのですね。
じっくり焦らずに美味しい出汁が出てくるのを待ちましょう。
蛤は火が通ると、口が開くようになっています。
火が通っているのに、蛤を煮続けると美味しさがなくなってしまうそうです。
あまりに放っておくと、美味しさのポイントを逃してしまいそうですね。
しっかり蛤の状態を観察しながら、作っていきましょう。
身も硬くなってしまうので、口が開いたらすぐザルにあることが大切ですよ。
蛤自体に塩味があるので、味付けは濃くなりすぎないようしましょう。
お吸い物は透明に透き通っているほど、良いといわれているそうです。
蛤をザルに上げた後、しっかり汁の味を確認することですね。
作り方はとても簡単ですが、ポイントがたくさんあるので、その一つひとつの行程をしっかり守るようにしましょうね。
蛤のお吸い物でなくても良いの?
ひな祭りには蛤のお吸い物が定番中の定番ですが、買ってくるのも大変そうですよね。
実は蛤でなく、違う食材を使ったお吸い物でも良いみたいですよ。
せっかくひな祭りのお祝いだから、蛤を使わなくても豪華さや華やかさは演出したいですよね。
花麩手まり麩や三つ葉、鯛や海老のすり身などでもお祝いの席にふさわしいお吸い物になるみたいですよ。
花麩手まり麩が入っているだけで、とても女の子らしい華やかな雰囲気になりそうですね。
鯛や海老もお祝いにふさわしい魚介だし、魚介の出汁も溶け込んでとても美味しそうです。
工夫次第でひな祭りのお祝いにふさわしいお吸い物ができるでしょう。
ひな祭りに関わるすべてのものは、親が子を思う気持ちや願いの塊ですね。
毎年ひな人形を飾って、娘の成長を喜びこれからの幸せを願う行事だということがよく分かりました。
蛤に込められている意味を大切にしながら、家族みんなで成長のお祝いをしていきたいです。
素晴らしい日本の行事を受け継ぎ、由来や意味を伝えていくことが大切だと思いますね。