4月から、1年間苦労しながらも、楽しく過ごしてきた子ども達とお別れの日。
そう、卒園式です。その卒園式で、メインとなるのが、「卒園ソング」!子ども達がそれぞれ、卒業の言葉を述べた後、感動の最高潮の時に歌う卒園ソングは、重要な物ですよね。
その卒園ソングは、どのように選んだ方が良いのか…どんな曲があるのか…と悩んでいる先生方!
その悩みを解決し、素敵な卒園式を迎えられるようにしましょう!
目次
保育園の卒園式でおすすめソング
卒園式のおすすめソングは…実は、これですという決定的な物がありません。
なぜならば、たくさんの卒園ソングがあり、先生と子ども達で作り上げたそのクラスに合うかどうかがわからないためです。それぞれの先生と子ども達で作り上げたクラスのカラーは、本当に様々なもの!もちろん、思い出や経験も積み重なっているため、やはり、卒園式ソングは慎重に選んでいきたいですね。
そのクラスのカラーに当てはまるかはわかりませんが、筆者が経験した中で、素敵だなと感じた卒園ソングを5つご紹介します。
①「♪たいせつなたからもの」
まず、1つ目は、この曲。
この曲は、みんなと過ごした思い出を子どもと一緒に思い返す歌詞になっているのです。さらには、歌詞も繰り返しが多いため、子ども達も、すぐに口ずさみ、覚えやすいものになっています。
筆者も、保育士時代、初めての卒園児を出す時に、この歌を子どもと一緒に練習し、歌いました。歌詞は繰り返しで、簡単なものですが、その繰り返すことにより、言葉の1つ1つに、子どもとの思い出が詰まっているかのようでした。
また、この歌は手話もつけることができるため、演出の1つとして、魅力的なものになること間違いなしです!
②「♪だいすきな保育園・幼稚園」
卒園ソングと言えば、この曲!という保育園も多いのではないでしょうか?毎年、この曲が、卒園ソングになっているという所も多いでしょう。筆者が働いていた1つの保育園では、これが毎年の定番ソングになっていました。
子ども達にとって、お家よりも長い時間いた場所である保育園。この場所がかげがえのない所で、たくさんの思い出が思い出される歌詞になっています。
筆者の担当クラスではありませんでしたが、卒園の際に、この曲を歌った後、担任の先生には内緒で、保護者と子どもが「○○保育園のこと、忘れません!○○先生のこと忘れません!大好きだよ!」とメッセージを伝えていました。もちろん、担任は泣き崩れ、その他の先生達も大号泣でした。
③「♪こころのねっこ」
こちらの曲は、筆者が保育士となった頃にはなく、最近、よく聞くようになった曲。
「いつのまにか」出来るようになったこと、成長したことを振り返られる1曲。この「いつのまにか」という言葉で、先生や保護者は、「入園した頃は、こんな風だったのに…」と思い返し、涙することが多いでしょう。入園直後は、泣いてママから離れられずにいた子が、今や、泣いている小さい子のお世話をするようになっているなど、様々なエピソードが出てきます。
子ども達の歌声で、一生懸命歌っている姿を想像してみてください。どんな言葉よりも、心にダイレクトにメッセージが届くことでしょう。
繰り返しの言葉も多く、子ども達にも覚えやすい歌となっていて、友人の子どもが歌っているのを聞き、思わず、「何て曲?」と前のめりで聞いてしまったことがあります…。この歌を知り、歌うようになってから、子ども自身も、「前泣いていたけど、もう泣かないもん」と言ったそうです。成長したことを誇りに思うこと、とても大切なことですね。
④「♪思い出のアルバム」
定番の曲になっているこの「思い出のアルバム」。誰もが聞いたことがある曲でしょう。
この曲は、そのまま歌っても良いかもしれませんが、少しアレンジを加え、自分自身と子ども達との思い出のアルバムにしてみませんか?
この曲は、筆者も実際に歌ったことがあります。まず、子ども達と、春夏秋冬、何をして遊んだかを思い出すことから始まりました。実際に、写真を写したものを子ども達と見返し、「こんな遊びをしたね」「こんなところに遊びに行ったね」というように、思い出話をしたのです。
そして、その思い出話をもとに、子ども達と歌詞を作るのです。そして、曲に合わせて歌を歌っていくというようになるのです。子ども達との最後の大作を作り上げました。
もちろん、本番は思い返し、嬉しさと寂しさがあふれ出て、涙した筆者でしたが…。素敵な思い出のアルバムになりました。
⑤「♪ありがとうの花」
この曲は、「おかあさんといっしょ」でもおなじみの曲のため、先生方よりも、子どもや保護者の方のほうが良く知っている曲かもしれませんね。筆者も保育士時代ではなく、子どもが産まれてから知りました。
「ありがとう」という言葉を改めて素晴らしい言葉だと感じるような曲。先生達から、子ども達にいろいろなことに挑戦し、頑張ってくれて「ありがとう」の気持ちや子ども達から先生や保護者にいつも遊んでくれることや送迎してくれること、ご飯を作ってくれることなど日々のことに「ありがとう」。
様々な「ありがとう」が伝わる1曲になると思います。
卒園式ソングを選定する時の注意点は?
卒園式ソングを選ぶ際には、目の前の子ども達が歌いやすいかどうかです。
素敵な卒園ソングはたくさんあります。しかし、その中で、自分が担当している子ども達が歌いやすく、覚えやすい歌が重要になります。いくら、素敵な曲でも、難しい言葉が多かったり、覚える言葉多かったりする場合、一生懸命過ぎて、感動どころではなくなる可能性があります。
そのためにも、先生方で数曲選び、その中から、子ども達と相談して決めていくということも良いかもしれませんね。そうすると、新しい卒園ソング(作詞をするなど)が生まれるかもしれませんよ。
まとめ
卒園ソングについての悩みは少し解決されたでしょうか?
筆者も保育士時代、本当に悩みました。それでも、最後には相談した相手は、子ども達でした。子ども達に聞いてみると、いとも簡単に「この曲が良い!」と決めてくれるのです。何か、インスピレーションを感じているのかと思うくらいです。
悩んだ時には、先輩保育士に聞いてみたり、子どもと相談してみたりして、自分のクラスカラーらしい1曲をぜひ選び、素敵な卒園式にしてくださいね!卒園式も努力をした分だけ、子ども達は応えてくれ、涙が止まらない感動の卒園式になりますよ!